こんにちわ。
突然ですが転勤って本当に大変ですよね。
特に、「初めて転勤の辞令を受けた・・どうしよう。」という若手の方の心中はお察しします。
総合職の方は、下手をすれば転勤が全国規模に渡り、北は北海道、南は沖縄まで全国行脚することも珍しくありません。
僕も総合職という扱いなので、これまで幾度も転勤してきました。
今回は、初めて転勤する方に向けて、転勤前と後で実施しておいた方がいい事項をお伝えします。
勿論、何度も転勤してるよ!という方も改めて心に留めて頂ければ幸いです。
目次
【前提】転勤で人が入れ替わっても業務は止まらない。
前提として、人事異動に伴って転勤が発生しても業務は切れ間なく続いていくものです。
これは、あくまで組織は人ではなく業務のために人事異動を行う性質があるからです。
人が変わったので出来ません、分かりませんでは仕事になりませんよね。
実際、転勤直後では当然慣れていないこともあり、業務が滞ることもあります。
とはいえ、いかにその期間を短縮できるかがあなたの努力にかかっています。
転勤前にやっておくべきこと
自分の仕事は極力片付けていこう。
今、あなたが担当している仕事は転勤と同時に消えてなくなるものではありません。
あなたの後任として就く方が引き継いで実施していくものです。
「引き出しを開けたら置き土産(残置業務)がぎっしり詰まってた」という話はよく耳にします。
業務が多忙を極めると、優先順位の低い業務は後回しにしがちになります。
その結果、手つかずの業務を残したまま後任者負担となり果ててしまうのです。
優先順位は不動ではなく、時間が空けば最優先順位に昇格してしまいます。
「俺がやらなきゃ誰かやる」
↑みたいなのだけは辞めてくださいね。
中途半端に残していくと、転勤先でも後任から問い合わせの連絡が殺到しますよ・・。
可能であれば転勤先へ一度顔出しに行く。
距離にもよりますが、転勤先には一度顔を出しておくといいでしょう。
引き継ぐ相手が分かっている場合、その人に転勤先の案内を頼んでおくといいかもしれません。
なお、会社によっては「引継ぎ」ということで正式に交通費等が認められることもあります。
そうではない場合、実費かつ完全な私用ということになりますが、事前に転勤先の雰囲気を知るには安いものでしょう。
転勤後でやっておくべきこと
自分の業務が何かを最優先で把握する。
最優先事項です。
あなたが新天地で一体何の業務を担当するのか?何を求められているのか?を迅速に把握しましょう。
そもそも何の業務をやるのか把握していない=仕事をしていないということになります。
できれば、前項で述べたように転勤前に引継ぎとして訪れた際に把握しておくと円滑に進みます。
一刻も早く自分の業務の把握を行いましょう。
組織構成・配置図を把握する。
次に優先するのがこちらです。
転勤先の職場が、そもそもどのような組織体制となっているかを把握することは重要です。
どこに何の部署があり、それぞれどう繋がっているのか?
業務遂行上で組織機能図がどのようにリンクしているのかを把握することにより、部署間の連携を取りやすくなります。
顔写真付きの名簿で顔と名前を一致させよう。
組織が大きければ大きいほど、当然人も多くなります。
人が多くなれば、転勤先では誰がどんな役職に就いているのか全容を把握するのが難しいと思います。
そのため、顔写真付きの名簿があれば顔と名前を一致させ、一日でも早く人を覚えるようにしましょう。
転勤してから何か月も経っているのに、未だに名前が分からない人がいる、なんてことはNGです。
写真付きの名簿は、個人情報が記載されていることが多いので、閲覧する場合は担当者によく確認しょう
施設・設備の状況を把握しよう。
業務が本格的に走り始めると、勤務先で色々な場所に赴くことが増えてきます。
会議であったり、庶務手続きであったり様々なものです。
最初は同僚や先輩方が施設や設備の案内を行ってくれるかもしれません。
どこに何があるのか物理的な位置関係を把握しておきましょう。
ローカルルールを聞いておこう。
組織自体に規則は存在していても、その場所ごとにローカルルールは少なからず存在します。
「前の勤務先ではこうだった」というのは、正当な理由がない限りなかなか通用しないのが現状です。
もし現状を打開するんだという強い信念があれば別ですが、ローカルルールには従っておいた方が労力は少なく済みます。
ただ、業務に支障が出るようなものについては上司に相談し、改善を図るよう依頼しましょう。
(現状維持派から恨まれる可能性も0じゃないので気をつけましょうね・・)
歓迎会は苦手でも極力参加しよう。
正直、僕は飲み会が本当に嫌いです。
いちいち気を遣わなくてはならないのがわずらわしいので、今の職場ではほぼ参加していません。
ですが、転勤直後の歓迎会は極力参加しています。
最初が肝心という言葉があるように、一発目で「あいつは付き合いが悪い」とか「空気が読めてない」と後ろ指をさされると、職場に居辛くなる恐れがあります。
一旦参加してしまえば、以降は適当な理由を付ければそこまで言われることは少ないかと思います。
転勤してしばらく経過したら・・
メンタルに異常が出たら迷わず相談しよう。
転勤してからしばらくは「早くこの職場に慣れなくては」という一心でつい頑張りすぎてしまいます。
その結果、ある程度の期間が経つとフッと糸が切れたように鬱の感情が湧き出てくることがあります。
それは身体がストレス反応を示している証拠です。
転勤者に対してはストレスチェックとして心身の負担具合をチェックし、改善することが義務付けられています。
下記の厚生労働省の「モデル就業規則」にも定められているように、毎年一回、定期にストレスチェックを行うとなっています。
厚生労働省 モデル就業規則
「ストレスチェック」
第59条 労働者に対しては、毎年1回、定期に、医師、保健師等による心理的な負担の程度を把握するための検査(ストレスチェック)を行う。
2 前項のストレスチェックの結果、ストレスが高く、面接指導が必要であると医師、保健師等が認めた労働者に対し、その者の申出により医師による面接指導を行う。
3 前項の面接指導の結果必要と認めるときは、就業場所の変更、作業の転換、労働時間の短縮、深夜業の回数の減少等、必要な措置を命ずることがある。
ストレスチェックを受検する際は、嘘偽りすることなく自分の感情に素直に従って受けましょう。
そもそも転勤は、どんな強靭なメンタルの持ち主ですら少なからずストレスを感じると言われています。
下記のデータでも示されているように、「配偶者の死」や「離婚」など家庭にまつわる要素を抜きに考えれば、「単身赴任」や「人事異動」はストレッサーとして高い割合となっています。
出典:出来事のストレス評価(夏目 誠 2008)
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1100030182.pdf
このように、もしあなたが転勤後しばらくしてからストレス反応を示してしまうことは何ら不思議なことではありません。
むしろ、多大な環境の変化に心がその身を守ろうとしている正常な反応ともいえるのです。
もしストレス反応を起こして業務に支障が出てしまうようであれば、一刻も早く上司、医師や保健師等に相談しましょう。
心が壊れるまでやらなければならない仕事なんてありません。
業務担当の代わりは居ても、あなた自身の代わりは誰にもできませんから。
「人は石垣、人は城、人は堀」です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
僕のこれまでの転勤で得られた教訓を皆様にお示し出来ていれば幸いです。
(なかなか言葉で表現するのが難しいところもありますが)
昨今、転勤の制度自体を見直そうという企業も増えてきています。
やはり、転勤がその人にとってプラスよりむしろマイナスに作用することが大きいと判断した結果でしょう。
できれば、負担となる転勤が少なくなることを祈りたいですね!
それは今日はこの辺で。
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