こんにちわ。
今回はスクウェア・エニックスが世に放った「オクトパストラベラー」のレビューをお届けします。
フルポリゴンCG中心の現代に逆行するような、きめ細かいドット絵を駆使したゲームです。
斬新なグラフィック表現と懐かしさを覚えるような戦闘システムが見どころです。
ただし、後述しますが難易度に関してはかなり賛否両論ありました・・。
このゲームはこんな方におすすめ
- FF6のように、特定の主人公がいないゲームが好きだ!
- 良くも悪くも地味がゲームが好きだ!
- ゲームは耐え抜くことも楽しみのうちだ!
- ゲームは高難易度ほど燃えてくる!
目次
オクトパストラベラーのここがオススメ!
秀逸なHDー2Dのグラフィック表現
本作の最大のポイントはなんといってもHDー2Dの美しい映像表現でしょう。
3Dの背景にドット絵の2Dキャラクターをここまで上手に溶け込ませる作品は見たことがありません。
これまで、あるようで無かったビジュアルであり、ぜひ一見の価値があります。
特に水の表現はかなり力が入っています。
グラフィックに関しては、さすがスクウェア・エニックスといったところでしょうか。
それぞれ特徴のある8人の主人公が魅力的
8人の主人公にはそれぞれ固有のジョブを持っています。
ゲーム開始時、プレイヤーは主人公を自由に選ぶことができます。
ジョブは剣士を始め、踊り子、商人、薬師、狩人など様々です。
健全な男子の僕はもちろん踊り子のプリムロゼちゃん一択
彼らは「フィールドコマンド」と呼ばれる固有アクションを有しており、戦闘やイベントを優位に進めることが可能です。
それぞれ冒険に旅立つ個別ストーリーもふんだんに用意されており、ボリューム満点です。
派手なエフェクトと、緊張感のある昔ながらの戦闘
本作の戦闘はターン制のバトルになります。
はっきり言いますが、戦闘はかなり難易度が高い部類に入ります。
敵の攻撃力や攻撃パターンが苛烈で、耐久力も高いため、気を抜いたらあっという間に溶けます笑
特にボス戦は何回全滅したか分かりません。
緊張感の高い戦闘がお好みの方には堪らないでしょう。
パーティキャラの固有アクションを用いて戦略立てることが勝利への近道です。
敵の弱点を突くことで発生する「ブレイク」は、敵に大ダメージを与えるため、積極的に狙っていきましょう。
また、とにかくエフェクトが派手なので、適当に技を繰り出すだけでも楽しいです。
まずは紹介動画を一度ご覧いただけるとわかりやすいかも。
豪華な声優陣を起用した音声と、多言語に対応した字幕
とにかく声優陣が豪華です。
茅野愛衣さん、関智一さん、松岡禎丞さん、桑島法子さんなど、実力派の人気声優が多く起用されています。
なお、フルボイス版には日本語音声に加え、英語音声も収録されています。
気分を変えたい場合は英語音声でプレイしてみはいかがでしょうか?
UI及び字幕についても、9個の言語に対応しており、世界中のユーザーへの配慮が伺えます。
オクトパストラベラーのここがイマイチ!
ストーリーの展開が飽きてきやすい
基本的なゲームの流れはほぼ一本道です。
仲間のいる街へ行く→仲間キャラを助ける→仲間にする→以下、ループ。
ひたすらこの繰り返しです。
この際、助ける仲間の導入ストーリー(オープニング)を見るかどうか選べます。
当然、見ないとバックボーンが分からないので、初回プレイでは見るほかありません。
いきなり、なぜオッサンがオッサンをシバキにいくのか?なぜいきなり探偵ごっこが始まっているのか?
など、導入ストーリーを見なければまるで分かりません。
しかし、肝心のそのストーリーがやや長く、途中で飽きが来てしまう恐れがあります。
でも飛ばしてしまったらよくわからないままゲームが進んでしまう悪循環・・。
最初の3~4人を仲間にするあたりまでは良いのですが、この調子で8人全員を集めるのが結構ダレがちです。
完全なフルボイスではない
フルボイス版についてですが、完全なフルボイスではありません。
すべて一字一句読んでくれると思っていましたが、どうやらそうではなかった模様。
テキストが長文でも、音声では最初の一言だけ喋ってあとは沈黙、ということが多いです。
一方、さすがにイベントシーンではテキストを一字一句喋ってくれます。
問題なのは、テキストを全て喋るときと一部だけ喋るときの切り替えが分からないところです。
さっきまですべて喋っていたのに、急に一言だけ?最後まで喋ってよ!というシーンが数多くあります。
凶悪一歩手前の高難易度
戦闘に関しては高難易度です。
これは人によってメリットにもなるため一概に悪いわけではありませんが、あえて記載します。
本ゲームは、単純にレベルを上げて物理で殴る理論は通用しません。
オススメ欄でも述べたように、敵の攻撃力と攻撃パターンは苛烈を極めます。
さらに、耐久力が高い(高すぎる?)ため、弱点を突いてブレイクと呼ばれる気絶状態にさせないと、なかなか倒すことができません。
ストーリー進行次第で、次に仲間にするキャラクターのアイコンに推奨レベルが表示されています。
しかし、その推奨レベルを満たしていても簡単に全滅するくらいの死闘が待ち受けています。
ボス戦が特に凶悪で、ボス自身の攻撃はもとより、取り巻きの敵キャラの攻撃が地味に痛いです。
回復のタイミングを少しでも間違えたら、ジリ貧になり敗北することも珍しくありません。
まあ、反射神経が不要な分、SEKIROやダークソウルよりはマシですが。
オートセーブがない?仕様です
昨今のゲームで当たり前のオートセーブは本作にはありません。
フィールド中のセーブポイントでセーブする必要があります。
数時間パーにしたときの喪失感と絶望感と徒労感を味わいたいドMさん以外は、セーブポイントを見つけたらセーブを強く推奨します。
オートセーブがないというのも、古き良きRPGらしくて良いんでしょうけどね・・。
【修羅の国】敵だけでなく町娘にすらねじ伏せられる最強剣士さん
主人公の一人であるガチムチ剣士オルベリク。
オルベリクさん(35歳)
彼の特殊能力である「試合」は、町ゆく人々(NPC)に喧嘩を売る試合を申し込むことができます。
悪人を成敗したり、喧嘩を仲裁したりとシチュエーションは様々(たまにレアアイテムも貰えます)
豪腕剣士に名に恥じぬ戦いぶりで試合に勝利・・とはいきませんでした。
そこらへんの町娘に試合を申し込んだと思ったら3ターンも持たず瞬殺された。何を言ってるか(略。
そうです。戦えるNPCの強さの幅が大きすぎるのです。
↑こんな子が羅将クラスの強さを誇る。
修羅の国で生き残ってきたのか?としか思えないような圧倒的強さを持ったNPCがゴロゴロしています。
最強剣士が幼気な町娘に殴り倒されるの光景はもはやシュール。
格上相手に試合を申し込んだら、ほぼ何もできずに退場することは間違いないでしょう。
レベルに見合った相手とまずは戦うことをオススメします。
まとめ
全般的に非常に完成度の高いゲームだと感じました。
グラフィック表現と、昔ながらの戦闘システムは懐かしさを覚えるほどで、スクエニの真骨頂が発揮されたともいえます。
とはいえ、あまりの難易度の高さに途中で挫折する人も多くいるかと思います。
まさか敵だけではなく、町娘はじめとしたNPCにさえボコボコにされるくらいですから。
それでも、諦めずに固有アクションやアビリティを駆使して戦略立てていけば最後にはクリアすることは可能です。
あなたもこの修羅の国で8人の主人公と冒険してみませんか?