皆さん、ギャグ漫画、コメディ漫画って好きですか？
僕は結構読む方なのですが、メジャーなところはなんとなく敬遠してしまいます。
やはり、シュールというかマニアックな笑いやブラックな笑いがある方が好みですね。
今回は、一風（だいぶ？）変わった２０２２年にオススメするシュールなコメディ・ギャグ漫画を紹介します。
新しいものからちょっと古いものまで、お好みのものがあれば幸いです。
目次
スナックバス江
シュール度
| 作者 | フォビドゥン澁川 |
| ジャンル | ギャグ |
| レーベル | ヤングジャンプコミックス |
| 出版社 | 集英社 |
| 巻数 | 既巻１０巻（2022年5月24日現在） |
どんな漫画？
舞台は北海道最大の繁華街・札幌すすきのにある・・と思いきや５駅も離れた北２４条の「スナックバス江」
そこで働くバス江ママと、チーママの明美を中心とした徹底的なギャグ漫画です。
登場人物たちはどれもクセが強く、異星人やミュータントまで出てくる始末。
奇妙奇天烈すぎるコメディが笑いを誘います。
感 想
タイトルからも絵柄からも十分すぎるほど漂う凄まじいギャグ臭です。
バス江ママとチーママ・明美の掛け合いを始め、ぶっ飛んだ登場人物たちが繰り広げるコメディはまさにカオス。
まずバス江ママの髪型がリーゼントという時点でこれはヤバイ漫画と出会ってしまったと思いました。
正直、どの回を読んでも笑いしか出ません。
シュールな笑いを突き詰めた珠玉のギャク漫画と言っても良いでしょう。
出典：スナックバス江 第１巻より抜粋
なお、本作はその内容はもとより、コミックスの表紙も一つの見所です。
どの巻も「センスに脱帽」レベルのツッコミどころ満載のデザインに仕上がっています。
個人的には第６巻と第７巻の表紙の意味不明さがツボです。
どういうセンスしてるんでしょう笑。どこから突っ込んでいいのやら。
出典：スナックバス江 第６巻、第７巻より抜粋
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あそびあそばせ
シュール度
| 作者 | 涼川りん |
| ジャンル | 学園、コメディ |
| レーベル | ヤングアニマル |
| 出版社 | 白泉社 |
| 巻数 | 既刊13巻（2022年5月30日現在） |
どんな漫画？
様々な遊びに興じる部活「遊び人研究会」（通称：あそ研）で活動する女子中学生たちの日常を描くギャグコメディ漫画です。
主な登場人物は運動も勉強もできるが友達がいない「本田 華子」、転校生である外国人「オリヴィア」、同じクラスの寡黙な女の子「野村 香純」。
一見すると、その可愛い絵柄から日常系のポップで平和な漫画のように見えますが、とてつもない顔芸やシュールなギャグが特徴です。
感 想
絵柄に似つかわしくないエグイ顔芸とシュールかつブラックともいえるギャグが面白いです。
ギャグもあまり連発されると食傷気味になりますが、時折サイコホラーチックなテイストが加えられたりと飽きさせません。
登場人物の中では、やはり華子の意味不明な暴走＆顔芸が見どころでしょう。
鼻に指を突っ込まれたりなんだりとギャグ漫画界の女王の素質たっぷりです。
出典：あそびあそばせ 第１巻より抜粋
また、あそ研の他には新聞部、超常現象科学部や美術部といった部活の面々も登場します。
どの部もあそ研に引けを取らないような部活ばかり。
最近は「美術部」の存在感が異常
初期はあそ研３人がメインでしたが、ここ最近は「美術部」の活躍が目立ちます。
というかキャラがあまりにも濃すぎて、あそ研メンバーが完全に喰われています笑
もちろん、新聞部や超常現象科学部も濃ゆいですが、美術部は段違いといえるレベル。
美術部シフトに対して、読者からは賛否両論があがっていますが、新たな風を吹かせる意味でも個人的には評価します。
ただ、ブラックさが増して苦手な人は離れて？いくかもしれませんが。
出典：あそびあそばせ 第９０話より抜粋
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邪神ちゃんドロップキック
シュール度
| 作者 | ユキヲ |
| ジャンル | ギャグ、ブラックコメディ、人外 |
| レーベル | メテオCOMICS |
| 出版社 | フレックスコミックス |
| 巻数 | 既刊18巻（2022年5月30日現在） |
あらすじ
舞台は東京・神保町。
そこに住む女子大生「花園ゆりね」は、あるとき魔界から悪魔である「邪神ちゃん」を召喚することに成功。
しかし、魔界に返す方法が分からないため、自宅に邪神ちゃんを住まわせることに。
一方の邪神ちゃんは、召喚者であるゆりねが死ねば魔界に帰れることを知っているため、毎度ドロップキックでゆりねを殺そうとします。
しかし、そのたびにゆりねに返り討ちにあってしまうのです・・。
感 想
本作も、前項で紹介した「あそびあそばせ」同様、非常に可愛い絵柄です。
しかし、それに似つかわしくないブラックコメディが繰り広げられます。
特にゆりねに返り討ちにあうシーンは毎度凄まじく、輪切りにされたり焼かれたりと散々・・。
もちろん、邪神というだけあって不死身なのですが、ちょっと邪神ちゃんが不憫でなりません。
出典：邪神ちゃんドロップキック １巻より抜粋
とはいえ、邪神ちゃんが生活費をパチンコや競馬につぎ込んだりしているので自業自得といえばそうですが笑
登場人物はこの他にも、邪神ちゃんの幼なじみであるミノタウロスの「ミノス」や「メデューサ」のほか、天敵である天使たちが登場します。
なお、本作ですが作者のツイートによると「アナログ絵」だそうです。
最近はデジタルの作画が増えていますが、それに逆行するかのようにアナログでの作画であり、独特のタッチも新鮮です。
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プラスチック姉さん
シュール度
| 作者 | 栗井茶 |
| ジャンル | 学園、ギャグ、ブラックコメディ、サイコ |
| レーベル | ヤングガンガン |
| 出版社 | スクウェア・エニックス |
| 巻数 | 既刊19巻（2022年5月30日現在） |
どんな漫画？
日本とある「THE市」の「THE高校」に通う、プラモデルを頭に乗せた模型部３人女子を中心とするギャグ漫画。
THE市の、という時点でもはやヤバイ匂いしかしないキレキレのサイコなギャグ。
登場人物たちも人間はもちろん、人外の化け物や神様まで出てくる始末。
ドタバタすぎるブラックコメディさは他の追随を許さない。
感 想
作者のぶっ飛び具合はおそらくギャグ漫画の中でも屈指でしょう。
そもそもプラモを頭に乗せている段階でシュールの極みという感じです。
ギャグもベタはもちろん、下ネタ、ブラックジョーク、サイコまで何でも有りの闇鍋状態。
基本はギャグ寄りの絵ですが、ときおりやたらリアルな画風になったりと超自由な漫画です。
本作、すでに１９巻出ていますが、画力の向上が極めて顕著で、初期と比較し別の作品？といえるレベルです。
また、サブキャラであるヤンデレメンヘラの佐々木唯ちゃんのスピンオフ作品が出るなど勢いは留まること知らず。
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出典：プラスチック姉さん 第１巻
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間違った子を魔法少女にしてしまった
シュール度
| 作者 | 双龍 |
| ジャンル | 学園、ファンタジー、ギャグ |
| レーベル | くらげパンチ |
| 出版社 | 新潮社 |
| 巻数 | 既刊11巻（2022年5月30日現在） |
どんな漫画？
一見可愛い見た目の女子高生「真風羽 華代（まじば かよ）」は容姿可憐で成績優秀ですが、性格は超凶悪・冷淡。
タバコもまるで飲み物かのように吸いまくる凶暴少女。
そんなある日、ミュという謎の生物から力を授かり魔法少女となりました。
しかし、彼女は魔物である「アタスンモ」の討伐にも魔法少女にも興味はありません。
ミュの必死の説得に応じましたが、華代は魔法少女としてアタスンモの蹂躙を始めます。
「魔法少女にする子を間違えた」byミュ談
出典：間違った子を魔法少女にしてしまった 第１巻より抜粋
感 想
一言でいえば「魔法少女モノ」なんですが、ここまでバイオレンスに振り切ったのは初めて見ました。
特筆すべきは華代を魔法少女にした「ミュ」で、毎回事あるごとに華代にフルボッコにされています。
挙げ句の果てには華代にタバコの火を付けさせられるような奴隷扱い。
不死身の存在とはいえここまでやられると邪神ちゃんレベルに可哀想になります笑
基本、華代は超凶暴で逆に敵キャラが不憫になるくらいな強さを誇ります。
が、ときどき可憐な少女の一面を見せることもあり、そのギャップがまた面白いところです。
ド派手な絵とバイオレンスギャグは絶妙にマッチしているので、気になれば読んでみてください。
出典：間違った子を魔法少女にしてしまった 第１巻より抜粋
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ふうらい姉妹
シュール度
| 作者 | 長崎ライチ |
| ジャンル | 姉妹、、日常、ギャグ |
| レーベル | ビームコミックス |
| 出版社 | エンターブレイン |
| 巻数 | 既刊４巻（完結）（2017年3月15日現在） |
どんな漫画？
どちらも美人だが、常識からはかけ離れている姉妹・山本れい子、しおりの日常を描いたギャグ漫画です。
姉のれい子の破天荒すぎる奇行に、妹のしおりがツッコミを入れるのが基本となっています。
特徴としてはその絵柄で、一見すると７０年代のベルばらのような独特なタッチとなっています。
ギャグもシュールの極みのような狂ったセンスであり、もはやカオス。
出典：ふうらい姉妹 第１巻より抜粋
感 想
特筆すべきはやはり独特な絵柄でしょうか。
初めて読んだとき、まさか２００９年の作品とは思えないような古き良きタッチで驚きました。
姉のれい子は非常に美人ですが、天然ボケというか奇行が激しく、妹も冷静にツッコミを入れるのに思わず笑ってしまいます。
ちょっとセンスが斜め上を行っているので、メジャーな雑誌では連載には厳しいかな？という印象です。
シュールなギャグ好きな方にはぜひ読んで頂きたい一品。
個人的には↓の扉絵がやたらシュールで笑ってしまいました。
出典：ふうらい姉妹 第１巻より抜粋
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でろでろ
シュール度
| 作者 | 押切蓮介 |
| ジャンル | 幽霊、妖怪、ギャグ |
| レーベル | 週刊ヤングマガジン |
| 出版社 | 講談社 |
| 巻数 | 既刊１６巻（完結）（2022年5月31日現在） |
どんな漫画？
主人公はちょっと素行の悪い中学生「日野 耳雄（ひの みみお）」
霊感体質を持っており、人を驚かす幽霊や妖怪を平気で殴り、蹴り撃退するホラーギャグ漫画。
幽霊や妖怪が多数登場しますが、基本はコメディタッチかつシュールに描いているのが特徴。
独特なセリフの言い回しや、突拍子もない妖怪や幽霊など見どころ満載です。
作者の押切蓮介先生は、この作品のあと、サスペンス漫画の「ミスミソウ」やラブコメ「ハイスコアガール」で人気を博しています。
様々なジャンルを発表している、まさに奇才の持ち主と言っていいでしょう。
感 想
最初に断っておきますが、本作者の初期作品ということもあり、絵はだいぶ下手です。
しかし、その下手さが逆に面白さに拍車を掛けている珍しい作品ともいえます。
多種多様な妖怪や幽霊が登場しますが、やたらと愛嬌があったりと怖さはほとんどありません。
そんな妖怪や幽霊をパワーでねじ伏せる耳雄は破天荒の一言です。
出典：でろでろ 第２巻より抜粋
個人的には耳雄の妹である「日野 留禍（ひの るか）」がお気に入りです。
可愛い顔の反面、オカルト耐性とクールな性格の持ち主で、耳雄に冷静に突っ込むシーンは笑ってしまいます。
出典：でろでろ 第１巻より抜粋
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まとめ
正直、シュールなギャグ、コメディ漫画は解説が非常に難しいです。
百聞は一見にしかず、という言葉のとおり、読んでもらえれば一発で分かるかと思います。
メジャーでベタなギャグも良いですが、たまにはマニアックかつシュールな笑いも良いものですよ。
ただし、あまり深入りしすぎると感性がおかしくなってしまうかも笑
ぜひあなたもおかしな世界を堪能しましょう。
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