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【吸血鬼×百合】「ヴァンピアーズ」はラブコメ&哲学有りの名作漫画の予感

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ヴァンピアーズ

 

こんにちわ。

今回は吸血鬼×百合×ラブコメ漫画である「ヴァンピアーズ」を紹介します。

ありそうでなかった組み合わせであり、吸血鬼モノが好きな人、百合好きな人どちらも楽しめる作品です。

この漫画はこんな方におすすめ

  • とにかくいちゃいちゃ百合が好き
  • 吸血鬼モノが好き
  • 画力が高い漫画が好み

注意!

百合描写に関する記述があるので、苦手な方はご注意ください。なお、若干のネタバレ要素も含みます

アキリ(著)サンデーGXコミックス (2019/8/19)

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アキリ(著)サンデーGXコミックス (2022/4/19)

 

基本情報

最初に基本情報です。

作品名 :ヴァンピアーズ
作者  :アキリ
ジャンル:百合、吸血鬼、ラブコメ
出版社 :小学館
掲載誌 :月刊サンデーGX
発表期間:2019年8月19日
巻数  :既7巻(2022年5月24日現在)

 

概 要

一言で表せば「吸血鬼モノの百合ラブコメ漫画」です。

人間の少女と吸血鬼の少女の出会いから始まる、淡くて小さい恋物語です。

 

基本は百合ラブコメですが、時折見せるシリアスシーンや、深い人生観を表す台詞など、読者を飽きさせません。

また、高い画力やセンスのあるコマ割りも相まって、非常に見応えのある作品に仕上がっています。

 

連載の月刊サンデーGX(ジェネックス)がなかなか渋い

ちなみに、連載は月刊サンデーGX(ジェネックス)という漫画雑誌ですが、なかなか渋い雑誌のようです。

BLACK LAGOON、薬屋のひとりごと、ヨルムンガルドといった個性が強い漫画を掲載しています。

小学館が発行しているほかの『サンデー』系列の雑誌と比べると、他誌・他社でデビューし、連載経験をあまり持たない作家の起用が多い。

誌面のほとんどが漫画作品で占められており、アイドルグラビアや映画・テレビ・アニメなどの趣味一般の記事は非常に少ない(連載作品やその作者に関するページは除く)[注釈 1]。メディアミックス系漫画雑誌の宿命でもある主力作品の休載や中断は多いが、他社の同系統誌に多く見られる、予告なしの休載(原稿落とし)や未完成原稿の掲載は少ない。

出典:Wikipedia

正統派の少年・青年漫画はちょっとお腹いっぱい、という方にはぴったりの漫画雑誌ではないでしょうか。

 

あらすじ

本作は、14歳の人間の少女・一花(いちか)が、吸血鬼の少女・アリアと出会うことから始まります。

一花はまだ見ぬ恋を夢見る乙女です。

 

「然るべき相手は自分の心が教えてくれるもの」という祖母の教えに従って日々生きてしました。

ある日、そんな祖母の葬儀に現れた吸血鬼のアリアと出会い、一目で恋に落ちてしまいます。

 

しかし、当のアリアは一花の血を吸うことが大好きで、なかなか一花の気持ちに答えてくれません・・。

ヴァンピアーズ

出典:「ヴァンピアーズ」第1巻より抜粋

一花はどうにかしてアリアと恋仲になりたい一方、アリアはそんな押しの強い一花に一歩引いてしまいます。

ノブ
吸血は積極的なのに、いざ恋の話題は赤面するアリアかわいい

 

見どころ

いちゃいちゃ百合っぷりが凄い

最初に断っておきますが、本作は結構激しめのイチャつきぶり表現があります。

それこそ、第1巻の冒頭に一花とアリアは出会いますが、一花は即完落ち状態で一目惚れします。

キングクリムゾン並の時間すっ飛ばし状態です。

 

一方のアリアも、一花に対しては単に血を吸わせてもらう程度の存在でした。

しかし、一花の「これでもか!」という積極的なアプローチに徐々に堕ちていってしまいます。

ヴァンピアーズ

出典:ヴァンピアーズ第2巻より抜粋

正直、アリアの堕ちっぷりが本作の一番の見どころかもしれません・・。

ラブコメ作品は大概、結ばれるまでは何だかんだで引き伸ばされることが多いですが、本作はスピード感があるのでやきもきしません笑

 

個性豊かな登場人物たち

一花とアリア以外の登場人物も個性豊かで好感が持てます。

特に、アリアの下僕の吸血鬼たちが際立って存在感を発揮しています。

ヴァンピアーズ

 出典:ヴァンピアーズ第1巻より抜粋

一見すると常識人のように見える傍ら、一癖も二癖もある人物ばかりです。

美人を見るとすぐ手を出して血を吸いたがったり、カラスに変化できたりと様々です。

 

生きる時間の違う二人の愛

この作品のテーマの一つとして「限られた時間の中でどう生きるか」があると思います。

人間には寿命という限られた時間があり、不死である吸血鬼と永遠に一緒にいることは叶わぬ夢です。

 

それでもなお、一花は作品を通してアリアを愛することをやめません。

いつか訪れる別れのときまで、彼女なりにアリアを精一杯愛するのでしょう。

 

過去編で語られる祖母・千代のエピソード

なお、第5巻には過去編として、一花の祖母である千代のエピソードが描かれています。

舞台は恐らく戦前、戦時中といったところでしょうか。

アリアと出会い、そして別れるまでのエピソードが語られます。

 

終盤に、千代が年を重ね、一花が生まれるまでのモノローグがありますが、正直少し涙が出てしまいました。

というのも、モノローグに合わせて描かれた言葉がとても印象的だったからです。

ヴァンピアーズ

出典:ヴァンピアーズ第5巻より抜粋

「すべて定められた時がある」

「いままでおきたことは、これからもあり、いままであったことはこれからもある」

 

調べたところ、これは旧約聖書の「コヘレトの言葉」らしいです。

 

人間である以上、生きる時間は限られています。

後悔の無いように生きたい、そう思えるようなエピソードでした。

 

まとめ

本作は人間と吸血鬼という、種族も生きる時間も違う二人をメインにした百合ラブコメです。

二人のイチャつきは見ていてほっこりしますが、彼女たち以外の登場人物のエピソードも見応えがあります。

 

また、最新刊ではどうやら一花が吸血鬼になりたがってる素振りが見られます。

もし願いが叶い、吸血鬼となってアリアと永遠を生きれたらどうなってしまうでしょうか。

 

この先の展開が楽しみですね。

ぜひ、一度手にとって読んでみてはいかがでしょうか。

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