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【至高の一品】iPod classicこそポータブルプレイヤーの完成形

2021年2月22日

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ipod classic

今回は、僕が現在使っているミュージックプレーヤー「iPod classic」にフォーカスした回想記事をお送りします。

ボロボロになった今でも愛着が湧く素晴らしい一品ですので、少しでも皆様に魅力をお届けできたら幸いです。

 

トレンドを作り上げたiPodシリーズの先駆け

お気に入りの楽曲を小型プレーヤーに詰め込み、いつでもどこでも手軽に聴くことができる・・。

そんなトレンドを作り出したのはAppleのiPodシリーズといえるでしょう。

 

2000年代前半はちょうどiPodの黎明期であり、そのスタイリッシュかつシンプルなデザインには蠱惑的な魅力に溢れていました。

 

衝撃的かつ画期的なクリックホイール

クリックホイール

特に目を引いたのはやはりクリックホイールです。

 

曲の選択をはじめ、再生/停止や音量の増減をホイールを指でなぞり、クリックすることにより完結できます。

タッチパッドに指を触れた際、流れる微弱な静電気を感知して動かす仕組みとなっているようです。

 

トピック

ちなみに、「クリックホイール」という名称はiPod classicの第4世代以降の名称です。

第1世代は「スクロールホイール」、第2~3世代は「タッチホイール」という名称です。

 

直感的に操作できるため、クリックホイールこそがiPodの代名詞といっても過言ではないでしょう。

 

iPodを持つことが一つのステータスだった

周りを見渡せば、誰もがiPodを持っており、ひとつのステータスともいえる時代でありました。

 

それまではポータブルプレーヤーといえばMD(ミニディスク)やCDといった物理的な媒体を再生するプレーヤーが主流でした。

 

ポータブルプレーヤーとはいえ、当然それらを持ち運ぶ必要があり、高校時代は鞄の中がMDとCDでパンパンに溢れていたことを思い出します。

 

そういった中において、音楽をデータとしてハードディスクへ取り込むことにより、小さなプレーヤーに何枚ものCDが取り込めるということは一つの時代の転換点のように思えました。

 

iPodシリーズは年を追うごとに進化し、また派生商品も数多く作られていきます。

オリジナルのiPodに加え、iPod mini、iPod nano、iPod shuffleといった、ユーザーのニーズに合わせた革新的な製品が次々と世に出ていきました。

 

とはいえ、時代の流れは早いもので、上記の製品は徐々に販売終了となっていき、2017年7月のiPod nanoの販売終了をもって全面的にiPod touchへ販売が切り替わっています。

 

iPod classicの特徴

ここではiPod classic最終世代となる第6世代についての特徴を見てみます。

クリックホイールは前述したとおりなので、それ以外にフォーカスしてみます。

外観

ipod classic背面

大きさは概ねカセットテープとほぼ同じくらいです。

カセットテープって何やねん!っていう若人は、suicaカードより一回り大きいくらいって思ってくれればOKですw

 

本体表面は銀を基調としたデザインで、裏面はステンレスの鏡面加工を使用しています。

一応鏡代わりにもなりますが、炎天下で太陽が反射したときは目が潰れるので注意(笑)

見た目は良いですが、傷が付くとかなり目立つので破損防止のためケースは必須ですね。

 

厚みは約1cm程度なので、若干厚いかな?と感じるくらいでしょうか。

 

主な機能

ipod classic前面

ミュージックだけでなく、ビデオや写真のコンテンツも楽しむことができます。

 

なお、容量は80GB160GBの2種類(第6.5世代で120GBもありましたが)

僕は160GBを持っていますが、さすがにミュージックだけでは使いきれないため、ビデオもたくさん入れています。

 

Genius Mixが搭載

なお、この第6世代には「Genius Mix」機能も搭載されました。

 

今では普通となっていますが、iPod classicでは第6世代になってようやく搭載されたものです。

この機能により、音楽の楽しみ方も広がってくれました。

Genius Mixって何?

Appleのサーバにライブラリのデータを送り、それぞれの楽曲の相性を自動的に選択、似たタイプの曲のプレイリストを自動的に選択してくれる機能です。通常のシャッフル再生のように完全ランダムではないため、曲に統一感が生まれます。

 

「エクストラ」が中々楽しめる。

オマケ機能である「エクストラ」コンテンツも意外と充実した代物になっています。

「世界時計」、「カレンダー」、「連絡先」といったものほか、「アラーム」「ゲーム」「タイム計測」まで出来るのです。

(iPodでタイム計測とかレアケース過ぎますけどね)

ipod classic エクストラメニュー

このうち、「ゲーム」がなかなか楽しめるものでして、「iPod Quiz」というコンテンツは、保存されている曲の情報から独自のクイズを自動的に作成するものです。

ipod classic - ipod quiz

例えば、「流れてくる曲の発売日はいつか?」という質問や、「この曲が入っているアルバムはどれか?」といった質問まで自動で作成されます。

ipod classic-ipod quiz

iPod classic、ここがイマイチ!

特徴をあげてきましたが、逆にイマイチな点もみてみましょうか。

ココがイマイチ

  • Bluetooth機能が無い
  • Wi-Fi機能が無い
  • インターフェースがLightningではなくDockケーブル
  • 重い!(約140g)

Bluetooth機能は無し

残念ながらBluetooth機能は搭載されていません。

そのため、必然的にイヤフォンにしてもスピーカにしても有線接続が必須となります。

 

もしBluetoothの機器を使いたい場合、別売りのレシーバを使えば大丈夫です。

今度使ってみた感想もブログにしてみたいと思います。

ただ、機器が一つ増えてしまうことが難点になるでしょうかね。

 

Wi-Fi機能も無し

Wi-Fi機能も搭載されていません。

楽曲やビデオ、写真の取り込みも必然的に有線接続になります。

 

インターフェースがLightningではなくDockケーブル

現在、最新機種であるiPod touchはじめ、iPhoneやiPadシリーズはLightningケーブル接続です。

が、iPod classicはその前バージョンであるDockケーブル接続しかできません。

 

そのため、別途Dockケーブルを持っている必要があります。

無くしたときなんかは最悪です。

 

こちらも、別途Lightningケーブルに接続できるアタッチメントがあるようです。

 

重い!(140g)

第6世代のiPod classicの重量は約140gあります。

最新機種であるiPod touchの第7世代は約88gなので、比較すれば大分重量はあります。

 

ポケットに入れているとだんだん重く感じてくるんですよね。

更に背面の鏡面仕上げを傷つけたくないからって極厚のケースを付けると更に重量が増すという始末・・。

 

残念ながら、クリックホイールは全てのiPodシリーズで廃止された

当時のiPod最大の特徴かつメリットだったクリックホイールですが、現在は廃止されてしまいました。

 

画期的なシステムであったにも関わらず、なぜ廃止されてしまったのでしょうか?

そこにはクリックホイールの特許を巡る、開発者と会社側での訴訟問題が根底にあったようです。

 

開発者は実は日本人

実はこのクリックホイール、元となった技術を開発したのは日本人でした。

山梨県在住の個人発明家、「斎藤 憲彦」氏により開発された技術です。

 

意外と知らない方が多いんですよね。

事実、私も知りませんでした・・。

 

特許侵害の裁判の末、Apple敗訴

斎藤氏は1998年にクリックホイールの技術を開発、2000年にApple社にその技術を売り込みました。

しかし、紆余曲折の末、結局契約には至らず・・。

 

が、とうのApple社は2004年にちゃっかりその技術を使ってクリックホイールのipodを発売しました。

当然、斎藤氏は「なんでじゃ!」と特許権の侵害としてApple社に対し約100億円の損害賠償を求め提訴。

 

結局最高裁まで争われ、2015年9月に最高裁は斎藤氏の主張を認める形で、Appleは敗訴、約3憶3600万円の賠償金を支払う判決が下されました。

これがきっかけとなり、クリックホイールはipodシリーズから姿を消すことになったのです。

 

新品の市場での流通は、限りなく少なくなってきている

貴重なクリックホイール搭載のipod、現在では新品の入手は限りなく困難となっています。

 

あるとしたらヤフオクなどのオークションや、メルカリなどの個人売買くらいでしょうか。

それでも当時の価格よりも高額になっているようです。

(中古で良ければAmazonでも出品されているようですが)

新品を見つけたらぜひ一家に一台、買ってあげてください(切実)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

一つの時代を築き上げたiPod classic、その魅力は販売終了した今でも光り輝いて見えます。

 

どんなに新商品が発売されようと、一生忘れることはできない至高の一品といえるでしょう。

もし、お手に取る機会があったら是非使い倒してみてください。

 

きっとその魅力にハマること間違いなしですよ!

それでは。

 

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