凶器(狂気)系少女の暴走恋愛コメディをあなたに。
こんにちわ。
突然ですが、「愛情と狂気は表裏一体」と思ったことありますか?
どこかの映画のセリフに出てきそうな言葉ですが、本作品はそれを体現しているといえます。
ブレーキの壊れた機関車のように、暴走する少女の想いは果たして叶うのか・・。
今回はメンヘラの極致ともいえる怪作、「メメメメメメメメメメンヘラぁ…」を紹介します。
メンヘラ少女「佐々木 唯」と普通の大学生「山田くん」が織りなすラブコメディです。
注意ポイント
内容の関係上、若干ネタバレを含みますので、ご注意を・・
目次
基本情報
最初に基本情報です。
作品名 :メメメメメメメメメメンヘラぁ…
作者 :栗井茶
ジャンル:青年マンガ/ギャグ・コメディー/ラブコメ
出版社 :スクウェア・エニックス
掲載誌 :ヤングガンガン
発表期間:2016年11月25日
巻数 :既2巻(2022年3月15日現在)出典:スクウェア・エニックス公式サイト
作者は「栗井茶」先生です。
(ちなみに「くりいちゃ」と読むようです(クリーチャーからもじってる?))
元々、作者は以前からヤングガンガンにて「プラスチック姉さん」という漫画を連載中であり、本作品はそのスピンオフとなります。
本作品の登場人物である強烈なメンヘラ女子高生「佐々木 唯」も、元はプラスチック姉さんの登場キャラクターの一人です。
元作品ではどちらかというと、主人公と同じクラスのちょっと意地悪な女子高生という役回りとなっています。
のはずですが、まさかここにきて唯ちゃんのスピンオフが出るとは思っておりませんでした。
しかも恋愛脳まっしぐらのメンヘラキャラとして。
「メメメメメメメメメメンヘラぁ…」の魅力
常軌を逸するメンヘラ度合い
本作品は、ちょっと太めのしがない大学生である山田くんが、通学途中に密かに想いを寄せていた女子高生「佐々木 唯」ちゃんに告白するところから始まります。
唯ちゃんは、突然の告白に驚きながらも了承、さっそく二人はメルアドを交換し、メールを送りあいます。
しかし、山田くんは喜んだのもつかの間、やたらと長文や返信催促が多く、「実はめんどくさい娘なのでは?」と思い始めます。
そして、何処かから監視されているような感覚に陥ります。
「もしかして何処かから俺を見ているの?」とあたりを見渡した結果、山田くんは気づいてしまいます。
どうやって入った・・。
ついさっきいい雰囲気でメルアド交換したかと思いきや、いきなりのフルアクセル。
まだ山田くんの部屋はおろか、どこに住んでいるのかさえ知らないはずなのに。
ここから唯ちゃんの暴走劇は幕を開け、留まることを知りません。
勝手に山田くんの家の鍵を開け、勝手に上がり、勝手にカレーを作って振る舞うのは序の口。
挙句の果てには唯ちゃんの脳内で物語が進んでいき、知らないうちに結婚していたことになっていたり。
本当に人間ですか?と問いたくなるような展開です。
シリアスさとポップさのギャップがイイ
本作品の大きな見どころの一つです。
全体を通してコメディさを前面に押し出したポップな絵柄が特徴です。
しかし、唯ちゃんがメンヘラ具合を発揮する場面においては一転、シリアスな表情に切り替わります。
まるで同じ作品のキャラクターとは思えないような狂気に満ち満ちた表情は一見の価値があります。
例えばこんな感じ↓
↑これが・・
↓これである。
安定しているときは可憐な少女なのに、スイッチが入るとそれはもう大変なことになります。
絵柄がリアルになることで、狂気さがより際立って見え、背筋ゾクゾクです。
なお、この手法はプラスチック姉さんにも使われており、作品の一つのスパイスにもなっています。
山田くんの苦労に涙
本作品唯一の常識人(?)である山田くんがいい味を出しています。
告白したのが運の尽きとでもいうのでしょうか。
ダーク唯ちゃんから毎日のような暴行愛情表現を受け続けています。
そこはやはり年上の風格でしょうか。画鋲で刺されたり、スパナで殴られたりしても耐える姿はまるでブッダ。
唯ちゃんの地雷を踏まないよう慎重に言葉や態度を選ぶさまは流石です。
まあ、結局やられるんですけど。
【第2巻】メンヘラ同士のバトルが激化!?【祝・発売】
「次よけたら、顔焼くね」
2020年8月25日にようやく2巻が発売されました!
1巻が2016年であることから約4年越しの発売となりました。
正直2巻は出ないかも?とちょっと思っていたのでうれしい限りです。
2巻では、1巻の途中で登場した山田君と同じ大学に通う牧野さんという女子大生が、山田君を巡って唯ちゃんとバトルを繰り広げる様が楽しめます。
牧野さんも、一見どこにでもいるような普通の女子大生ですが、実は唯ちゃんに引けを取らないほどのメンヘラさんでした。
二人の間で更に振り回される山田君が不憫でなりません(笑)
1巻に負けず劣らず「顔焼くね」を始めとしたパワーワード連発で腹筋崩壊です。
3巻も待ち遠しいところですが、じっくり待ちましょう笑
まとめ
いかがでしたでしょうか。
栗井茶先生の本領発揮ともいえる漫画だと思います。
背筋が凍るような唯ちゃん(と牧野さん)の魅力に憑りつかれたらそうそう抜け出せません。
もし気になりましたらコミックスで読んでみてください。
以上、漫画漫画紹介を終わります。
それでは、また。